ラリーパパ&カーネギーママがデビュー・ミニアルバム『Good Times Are Comin'』をリリースしたのは2001年5月2日。横の画像はデビュー盤の裏ジャケットだ。全員の顔がはっきりとしない、あの時代からタイムスリップしてきたかのようなファッション、手書きのクレジット。これらのビジュアルが収録された4曲の世界観と見事にマッチする。20世紀の終わりから21世紀の始めに登場してきた他のどのバンドよりも異質で骨太で、存在感があった。それはまさに《髭ロック》という名が相応しいだろう。
ここでは当時のフライヤーや貴重な紙資料など保存状態の良いものをできるだけ掲載している。15年の軌跡を"紙"でたどっていこう。
前年にデビュー・ミニアルバムの再プレス盤をdreamsville recordsから全国リリースし、この年は待望のフルアルバム、そして初のワンマン・ライヴ・ツアーを開催。初もの尽くしだった2002年、全国的にラリーパパの名前が広まっていった時期でもある。
70年代の日本ロック、フォークをコンパイルしたシリーズ『喫茶ロック』の現代版。ラリーパパのほかにキリンジや青山陽一、イノトモ、東京ローカル・ホンクなどの楽曲が収録された。
喫茶ロック now (2002.1.23)
Flavour of Sound ● FVCC-80149
01. 冬のオルカ / キリンジ
02. すきまから / フリーボ
03. ハズム リズム / ヨシンバ
04. レモンを買おう / 空気公団
05. 春雨道中 / MAMALAID RAG
06. 090 / クラムボン
07. 落下ドライブ / benzo
08. novels / チキ サウンズ
09. ベッドが走る / 青山陽一
10. 涼風懐歌 / イノトモ
11. 手紙 / Clingon
12. 遠い願い / 東京ローカル・ホンク
13. ハナレバナレ / キセル
14. 都合により流浪 / タイライクヤ
15. 風に乗って / rallypapa and carnegiemama
16. 描くのは曲線のみ / コモンビル
17. ランチ / くるり
ファースト・フルアルバム『dreamsville』フライヤー
イラストは森英二郎氏による版画(アルバム・ジャケットも同様)
<裏面1>
詳細なバイオグラフィーやバンド名の由来なども記されている
<裏面2>
かわむらきょうこ氏、佐野元春氏、青山陽一氏、中野督夫氏、直枝政広氏らのコメントが掲載
辻凡人の手書きによるライヴのセットリスト
(2002年〜2003年頃)
1. どこへ行こう
2. Small Twon Talk(ボビー・チャールズのカバー)
3. 道々
4. 終わりの季節に
5. 風に乗って
6. Casey Jones(グレイトフル・デッドのカバー)
7. 夏の夜の出来事(ザ・バンドのカバー)
8. 心象スケッチ
前年に続いて「春一番コンサート」をはじめ「FUJI ROCK FESTIVAL」など数多くのイベントに出演。さらに自主企画イベントも精力的に行ないながらスタジオ・アルバム『LAST ALBUM』もリリース。"バンド感"を着実に高めていった時期。そして伝説のロジャー・ティリソン・ジャパン・ツアーが開催されたのが、この2003年だ。
ポストカード型のツアー・フライヤーは水田十夢のデザイン
(ロジャー・ティリソン直筆サイン入り/スチョリ所有)
サード・アルバム『LAST ALBUM』フライヤー