ラリーパパ&カーネギーママ
-RALLYPAPA AND CARNEGIEMAMA-
"浪花のザ・バンド"、"大阪の至宝"と呼ばれたロックバンド。ルーツミュージックをこよなく愛する5人の若者により、20世紀末に結成。活動を開始するや否や、奏でる音のイメージから《ヒゲロック》なるジャンルを与えられ、音楽ファンはもちろん、周囲のミュージシャンや業界人にも賞賛され脚光を浴びる。
メンバーはチョウ・ヒョンレ(Vo, Gt)、スチョリ(Pf, Vo)、キム・ガンホ(Gt)、水田十夢(Ba)、辻凡人(Dr)の5人。2000年4月に"ラリーパパ"名義で活動を開始。結成当初のベーシストは森本夏子(現bonobos)だった。同年11月にラリーパパ&カーネギーママに改名し、大阪や京都を中心にライヴ活動を精力的に行なう。2001年に自主制作でリリースした初作品『Good Times Are Comin'』が800枚完売。
収録曲「冬の日の情景」がCRJ-WESTで年間1位を獲得。その後レーベルへの思いを込め、フル・アルバム『dreamsville』を2002年8月にリリース。2003年に『LAST ALBUM』、2004年にはライヴ・アルバム『LIVE』、さらに2005年にシングル『風の丘 / 黒猫よ、待て!』をリリース。『FUJI ROCK FESTIVAL』や『春一番コンサート』『ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル』など、大型イベントにも多数出演を果たしている。他にもオクラホマ州出身の伝説的シンガー・ソングライター、ロジャー・ティリソン、テキサス州出身のスワンプ・ロッカー、マーク・ベノのジャパン・ツアーをサポートし大きな話題を集めることに。
2006年7月、惜しまれつつも解散してしまうが、2010年秋には一時的に再結成を果たす。『Rainbow Hill 2010』に出演、さらに東京と大阪でワンマン・ライヴを開催した。2011年に東日本大震災チャリティー・コンサートを行なったあとバンド活動を再び休止するが、2016年から本格的に活動を再開することを宣言。2003年のロジャー・ティリソン・ジャパンツアーの世界初CD化プロジェクト、5年ぶりの全国ツアー開催、最新作はツアーファイナルをパッケージした『Thank you Amigo!!』。結成15年を越えた今、円熟期にして充実期。
チョウ・ヒョンレ(Guitar, Vocal)
Cho Hyeongrae
浪花のルーツロックバンド、ラリーパパ&カーネギーママのリードボーカル&ギター。時にフォーキーに、時にソウルフルに。そのボーカルスタイルは唯一無二。これまで以上にルーツロックを掘り下げ、積み上げるべく、バンド活動と並行してソロ及び新ユニット結成など精力的な活動を展開中。
スチョリ(Piano, Vocal)
Sucholi
自作自演のピアノマン。フォーク、ジャズ、ブルースなどのアメリカ音楽を自らのスタイルに昇華させた楽曲は豊潤で特別な温もりを感じさせる。優しく寄り添うようなピアノと歌が織りなす世界は都会的でありながら牧歌的。唯一無二のグッドタイムミュージックを奏でている。すべることはあるが落ちることはない小話、飾らない語り口も魅力のひとつと言える。
キム・ガンホ(Guitar)
Kim Gwangho
稀代のギタリスト。「音がデカい!」と言われることがライフワークのひとつ。ラリーパパの活動以外にも数々の飲み仲間と悠々自適な音楽活動を勝手に展開。2014年7月、ロジャー・ティリソンの故郷であるオクラホマ州タルサへ単身渡米。タルサ滞在を綴った『キム・ガンホのタルサ旅日記』を執筆。最近は独自の文才を発揮し、連載コラム『キム・ガンホのヒット&ラン』を定期的に更新。新たな側面でファンを魅了している。
水田十夢(Bass)
Mizuta Tom
ラリーパパの"黒い要素"の土台を作る男。ベーシストでありながらグラフィックデザイナーとしても活躍。アルバムジャケット、ツアーフライヤーなど一手に担う。さらに増家真美、良元優作のPants!Pants!Pants、球体のポーなどのサポートも精力的に行なっている。
辻凡人(Drums)
Tsuji Bondo
1979年生まれ。bonobos、ラリーパパ&カーネギーママのドラマー。サポートドラマーとしては、堀込泰行(ex.キリンジ)、いきものがかり、Geoff Muldaur & Amos Garrettなどで活躍。ソロ名義「Shleeps」では2010年にP-VINEより1stアルバム「mimesis」をリリース。プロデューサー、ディレクター、アレンジャーでもあり、コンセプト・アルバムも多数制作。